花粉症の最新治療法|舌下免疫療法から薬まで

日本人の約4割が何らかの花粉症症状を持つと言われており、今や国民病とも呼ばれています。毎年つらいシーズンを繰り返している方にとって、「症状を抑える」だけでなく「根本から治す」治療法への関心は高まっています。本記事では、花粉症治療の選択肢を最新情報を交えて解説します。

従来の治療法:抗アレルギー薬

花粉症治療の基本は抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)の内服です。くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状を抑える効果があります。第2世代の抗ヒスタミン薬(ロラタジン、セチリジン、フェキソフェナジンなど)は眠気が出にくく、仕事や運転に支障をきたしにくいため広く使われています。

花粉シーズン前から服用を開始する「初期療法」も有効です。症状が出る2週間前から服用を始めることで、シーズン中の症状を軽減できます。これらは保険適用で処方を受けられます。

点鼻薬・点眼薬

鼻づまりに対してはステロイド点鼻薬が高い効果を発揮します。全身吸収が少ないため、内服ステロイドと比べて副作用リスクは低いとされています。目の症状には抗アレルギー点眼薬が使用されます。

舌下免疫療法(根本治療)

花粉症の根本的な治療として注目されているのが「舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)」です。スギ花粉のエキスを少量から舌の下に毎日投与し、体を花粉に慣らしていくことで、アレルギー反応そのものを抑えます。

日本では「シダキュア」(スギ)「ミティキュア」(ダニ)が保険適用されています。効果が出るまでに3〜6ヶ月を要し、治療期間は3〜5年と長いですが、治療終了後も効果が持続することが期待できます。

舌下免疫療法を希望する場合は、花粉シーズン外(6〜11月頃)に開始することが一般的です。

生物学的製剤(重症例)

重症の花粉症で既存の治療が効かない方には、抗IgE抗体製剤(オマリズマブ)が2020年から花粉症への保険適用が拡大されました。注射薬のため医療機関での投与が必要ですが、重篤な症状の方には大きな効果が期待できます。

耳鼻咽喉科への受診がおすすめ

花粉症の治療は市販薬でも対応できますが、症状が強い場合や舌下免疫療法を希望する場合は耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。アレルギー検査で原因アレルゲンを特定することも重要です。

花粉症の詳しい治療情報は厚生労働省日本アレルギー学会のサイトでも確認できます。

※本記事の情報は医療アドバイスではありません。治療については必ず専門の医師にご相談ください。